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第81期本因坊戦挑戦手合五番勝負は、一力遼本因坊(当時29歳、4連覇を目指す)と挑戦者・福岡航太朗七段(当時20歳、初の七大タイトル挑戦)の対戦でした。福岡七段は対戦成績3勝2敗で本因坊位を奪取し、史上最年少(20歳6ヶ月)での本因坊獲得を達成。従来の記録(二十四世本因坊秀芳=石田芳夫九段の22歳10ヶ月)を55年ぶりに更新する快挙を成し遂げました。
第1局(2026年5月13日・水曜日)
会場:滋賀県東近江市「迎賓庵あけくれ」
結果:福岡航太朗七段(白)中押し勝ち
挑戦者として幸先の良いスタートを切りました。白番で序盤からリードを広げ、中押し勝ちを収めました。初挑戦ながら本因坊の貫禄を崩し、シリーズの主導権を握る理想的な初戦でした。
第2局(2026年5月20日・水曜日)
会場:大阪府守口市「ホテルアゴーラ大阪守口」
結果:一力遼本因坊(白)1目半勝ち
ここで一力本因坊の反撃を受けました。白番の一力が終盤の激しいコウ争いや粘りで1目半という僅差で勝利。福岡七段は惜しくも逃げ切れず、シリーズを1勝1敗のタイに戻されました。
第3局(2026年6月3日・水曜日)
会場:愛知県蒲郡市「旬景浪漫銀波荘」
結果:一力遼本因坊(黒)中押し勝ち
一力本因坊が黒番で中押し勝ちし、シリーズを2勝1敗とリード。王手をかけました。福岡七段はここで連続敗北を喫し、苦しい立場に追い込まれました。初挑戦の若手として、ベテラン本因坊の経験と実力の前に一時的に押し込まれる展開となりました。
第4局(2026年6月19日・金曜日)
会場:神奈川県箱根町「ホテル花月園」
結果:福岡航太朗七段(黒)中押し勝ち
苦境から這い上がる重要な一局でした。黒番で序盤から積極的に戦い、119手という比較的短手数で中押し勝ちを収めました。これによりシリーズを2勝2敗のタイに持ち込み、決着を最終第5局に持ち越しました。福岡七段の粘り強さと若さゆえの勢いが光った一戦で、奪冠への希望を繋ぎました。
第5局(2026年7月1日・水曜日)【決着局】
会場:山梨県甲府市「常磐ホテル」
結果:福岡航太朗七段(白)中押し勝ち
2勝2敗で迎えた運命の最終局。一力本因坊が先番(黒)でしたが、福岡七段は白番で冷静かつ正確に戦い抜き、中押し勝ちを収めました。シリーズを通じて苦しい場面も多かった中、最後の最後で大逆転勝利を掴み取りました。これにより3勝2敗で本因坊位を奪取。 20歳6ヶ月という史上最年少記録を達成し、55年ぶりの若さでの本因坊獲得という偉大な軌跡を刻みました。初挑戦でいきなりタイトルを奪うという、稀有な快挙です。