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東日本大震災から15年の節目で対局
第50期棋聖戦第5局、対局前日に震災遺構を訪問
2026 年 03 月 10 日掲載
東日本大震災から15年の節目で対局 第50期棋聖戦第5局、対局前日に震災遺構を訪問

棋聖戦(主催:読売新聞社)第50期七番勝負で、一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑む第5局が、3月11日と12日の2日間にわたり宮城県仙台市で行われます。対局会場は青葉山公園内の青葉山公園 仙臺緑彩館です。

両対局者は対局前日の10日、仙台市の震災遺構である仙台市立荒浜小学校を訪れ、施設を見学しました。

荒浜地区は仙台市中心部から約10キロの太平洋沿岸に位置する地域です。2011年の東日本大震災では津波が校舎2階まで押し寄せましたが、児童や教職員、地域住民など約320人が避難し、翌日までに全員が救助されました。

当時の校長・川村孝男さんの案内で校内を見学した両棋士は、損傷した天井や津波の痕跡、体育館に残る「午後3時55分」で止まった時計など、災害の記憶を伝える展示を一つひとつ静かに見つめていました。

前日検分

その後、両対局者は対局会場の仙臺緑彩館 聴流庵で前日検分を行いました。検分では照明や室温などを確認し、約5分で終了しました。

一力棋聖は「内容的に難しい勝負が多く、2勝2敗は可もなく不可もなくという感じです。3月11日に仙台で対局するのは初めてで特別なものを感じます。ただ盤に向かえばやることは普段と変わらない。2日間ベストを尽くしたいです。」

芝野十段は「後半にミスが多くなっていますが、自分なりに戦えている部分もあります。このまま引き続き頑張りたいです。自分にできることは大きくないかもしれませんが、いい碁を打って皆さんを元気づけられたらうれしいです。」

節目の日に行われる第5局。互角のシリーズの行方に、大きな注目が集まります。